玄関は3つのものと真正面にあってはいけない
風水学において、人々が最も重視するのは自宅の風水、つまり家の間取りに関する問題です。特に玄関は非常に重要な場所とされ、玄関の正面に位置する場所は誰もが注目するポイントとなります。なぜなら、視界が開けると自然と人の注意を引くからです。では、玄関の正面に絶対に置いてはいけない3つのものは何でしょうか。
1.トイレ
玄関がトイレと一直線になるのは、最初のリフォーム段階でしっかり考慮しておく必要があります。家の中でもトイレは最も汚れて乱雑な場所であり、家に入った瞬間に汚れた場所が目に入ると、多くの不浄な気が漂うことになります。また、トイレは五行でいうと水に属し、陰寒のエリアです。家には十分な陽気が必要ですから、トイレの冷気があまり玄関に影響を与えてはなりません。
もしトイレが玄関の正面にあると、トイレから発生する不浄な気が玄関を開けるたびに家中に広がり、家族全体の運気がどんどん悪化してしまいます。場合によっては財産も失い、何も残らないという状況に陥ることさえあります。実際の観点から見ても、玄関の正面にトイレがあると、そこから漂う悪臭が気分を害することになります。
2.キッチン
家庭のキッチンも玄関の正面には配置してはいけません。実は中国では古来より、人々はキッチンという場所を非常に重要視してきました。キッチンを司る神様は「竈王様」と呼ばれ、恐れられながらも敬われており、人々はその祭りを盛大に祝ってきました。このことからも分かるように、幸運を授けるキッチンは人々の心の中で非常に高い地位を占めています。
また、一般的な考え方として、キッチンはお金を隠す場所でもあり、富や金運が宿ると考えられています。そのため、キッチンが玄関の正面にあると、そこにある財宝が徐々に流れ出ていき、家族全体の運気に影響を与え、財産を失うような状況を招いてしまいます。結果として、蓄財ができなくなります。
3.鏡
鏡もまた、家の玄関に置くのは好ましくありません。玄関の正面に鏡を置くと、家庭全体の運勢に悪影響を及ぼし、さらには家に訪れる幸運まで追い払ってしまう可能性があります。鏡は玄関の左側か右側に置くのがおすすめです。こうすれば使い勝手もよく、日常生活にも支障をきたしません。
玄関に鏡を置いてはいけないという考え方は、実は伝統的な文化習慣にも由来しています。人々は玄関に門神や対聯、福の字や年画などを貼るのが好きですが、玄関を開けたときに鏡が見えてしまうと、その影響を受けやすくなります。鏡があると神霊が驚いて逃げてしまい、人を守ってくれるはずの神霊の加護が失われてしまいます。それ以降は物事が順調に進まず、門神の庇護がなくなるため、幸運も長続きしなくなるのです。