夜の引っ越しにおける風水上の禁忌
新居へ引っ越すことは、実に喜ばしいことであり、人生における大きな慶事です。引っ越しには各地で守るべき風水的なしきたりや禁忌があり、これらを破ってしまうと、新居に入居した後にさまざまなトラブルが生じるといわれています。
ここでは、夜間の引っ越しに関する風水上の禁忌について見ていきましょう。
1. 陰陽のタブー
昼は陽に属し、夜は陰に属します。そのため、夜間に引っ越しを行うと、家の運勢に大きな影響を及ぼすとされています。風水学では、午前中は陽気が非常に旺盛だとされ、引っ越しもできるだけ午前中に済ませるのが望ましいとされています。さらに、午後3時までにはすべての作業を終えることが理想です。
2. 時刻の注意
事情によりどうしても夜間にしか引っ越しできない場合もあります。その際は、適切な吉方位の時刻を選ぶことが重要です。また、夜間の移動経路もよく確認しておきましょう。夜間は照明が不十分なため、特に危険が伴う可能性があります。もし家族に妊婦がいる場合は、まず妊婦を旧居から退去させる必要があります。
引っ越しの注意点
1. 引っ越しには必ず立ち会う
引っ越しの際は、家主自身が必ず現場に立ち会わなければなりません。他人に任せることは避けましょう。自分で立ち会うことにより、荷物の落下を防ぐだけでなく、忘れ物や紛失を未然に防ぐことができます。これらの問題が発生すると、引っ越しの進行がスムーズにいかなくなります。

2. 吉祥の言葉を口にする
新居に入る前に爆竹を鳴らすのは、祝い事や激励の象徴とされています。また、立ち会う人々は怒ったり喧嘩したりせず、罵り合うことも避け、できるだけ吉祥な言葉を交わすように心がけましょう。
3. 炉火が盛んになってから玄関を開ける
引っ越しの際には、「財門、財門、大きく開けよ。金銀財宝が転がり込んでくるように」と唱えながら、用意しておいた硬貨を家の中に投げ入れ、続いて大きなみかんを8個転がし入れます。これは大吉大利、財源が広く入り込むことを願う儀式です。
4. 新居に入ったら線香を焚き、香を巡らせる
新居に入居したら、まず線香に火をつけ、家の左側から順に、濃い煙で居間、トイレ・浴室、台所、天井、壁などをくまなく熏蒸します。これにより、家の中に活気と幸運が満ちると考えられています。
5. 神像や仏像は最初に家の中へ搬入する
家に神棚がある場合は、必ず先にそれを新居へ運び入れてお参りを行いましょう。新居へ入る際は、まず家主が先に入ってから、他の家族が続くのが正しい順序です。なお、入室の際には左足から踏み入れることが大切で、これを「一歩目は金、二歩目は銀、三歩目は福を招く」といいます。
6. 枕と台所用品は最初に家の中へ
各自が新しい枕を赤い紙で包み、それぞれのベッドに置きます。できれば年長者が運び入れるようにしましょう。また、あらかじめベッドを整えておくのではなく、引っ越し当日に準備をしてから敷くのが望ましいです。ベッドの位置も一旦仮置きにしておき、引っ越し当日に最終調整を行って固定します。